ここガラパゴス諸島あたりを発生源にして世界の気候に影響を与えてる異常気象にエルニーニョがある。
ガラパゴス諸島や海面温度が何年かに一度長期にわたって異常上昇する現象のことを言う。
エルニーニョとは「神の子」という意味で、ちょうどクリスマスの頃に海面温度の上昇することに気づいた漁師がそう呼び始めたことから来ているらしい。
海面温度が低下する現象は「ラニーニャ」という。地球温暖化はエルニーニョ現象を起こしやすいと言われてる。
この現象は貿易風の強弱によって引き起こされると考えられている。
エルニーニョのときは貿易風が弱いため、暖かい水を西方にとどめておくことができず東側に暖水が流れ出してくる。その結果、南米周辺に多くの雨が降り東南アジア等で干ばつが起きたりする。
この現象がどのように世界中の気象に影響を及ぼすのか、正確なメカニズムは解明されていない。しかしこれが起こると全世界で高温、多雨、極寒、干ばつなどの現象が起き、人も含め多数の動植物が死に至る。
日本でも冷夏、暖冬等の現象が起きやすくなる。
ガラパゴス諸島では1982-83年のエルニーニョによる被害がひどく、その中でも海生動物の被害が深刻で、エサ不足等によりものすごい数のウミイグアナやアシカや海鳥が繁殖もできず、生き残ったものも骨と皮だけの状態だったそうである。